SF Thinking
SF思考を使って未来のビジネスのヒントをつかむ
企業はパーパスやビジョンが求められ、そこで働く私たちは人生100年時代のキャリア設計が求められています。
たしかに長期的な見方が必要な時代ですが、それが過去の延長線上の未来予測や根拠のない妄想では意味がありません。
数十年後の未来を、と言われても、いざそれを描こうとしたら意外に難しいことだと気づきます。
そこでDMNが提案するのが「SF思考」です。SFと聞くと映画やアニメで描かれるトンデモ話、あるいは夢想空想の小説を思い浮かべると思います。社会や人生を設計するには、フワフワとして現実感がなく、とても参考にできるものには思えないでしょう。
しかし、SFに着想を得た製品やサービスに溢れており、それらを通して新しいスタイルを生みだしたリーダーたちが、SFに大きな影響を受けていることが分かります。
なぜそんなことが起こるのでしょうか。それはSFが常に「この技術が悪用された社会ってどんなものだろう」
「地球の物理法則がこんなふうに覆ったとしたら人間の生活ってどうなるの」といった、未来のリスクや可能性のことをずっと考え続けてきた文学だからです。
SF思考は、未来を見通すSFのストーリー特性に注目し、どうしたら「そうありたい」未来を描いていけるかを追求した思考ツールです。
基になっているのは、作家、編集者、読者の三者の考え方です。
「つくる」だけではなく「拡張・拡大する」「応用する」ことまで視野に入れることで、ストーリーを共有し、それに向かって突き進む力を導き出します。
今回のワークショップでは、SF思考に基づいて、実際に未来ストーリーを作っていきます。
ストーリーの鍵となるキーワードを作り、未来のガジェットを考える。
その周りにいる人物や組織を設計しながら、未来がどのような社会になっているかを形づくるという体験となります。
「AIが普及することでウチの会社はこう変わる」「去年の実績から考えると3年後はこれくらいの規模になっているはず」。
そうした誰かが作った未来予想図に、自分の仕事や会社の存在意義を委ねるのではなく、自らがストーリーを作り、そこに現実を引き寄せる考え方を、楽しみながら身につけるワークショップになっています。
■アジェンダ
Day 1
1: 合同 イントロダクション
2: ワークショップ Day1 前半
3: 休憩
4: ワークショップ Day1 後半
5: 発表・講評・まとめ
Day 2
1: イントロダクション
2: イメージの統一
3: 未来のキャラクター
4: 未来の職業
5: 休憩
6: 未来の課題
7: 未来の物語
8: 発表・講評・まとめ
speaker 講師
宮本道人氏 / 藤本敦也氏
北海道大学CoSTEP特任助教
三菱総合研究所 シニアプロデューサー
宮本道人氏
株式会社ゼロアイデア代表取締役、株式会社〆空想科学顧問、変人類学研究所スーパーバイザー。
科学文化作家、応用文学者、博士(理学、東京大学)。科学・文学・社会の新たな関係を築くべく、研究・創作・ビジネスに取り組む。編著に『SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略』、『プレイヤーはどこへ行くのか デジタルゲームへの批評的接近』。
ほかAI学会誌、VR学会誌での連載、『ユリイカ』『現代思想』『実験医学』への寄稿など、さまざまな分野で執筆。
原作担当漫画「Her Tastes」は2020年、国立台湾美術館に招待展示された。
藤本敦也氏
東京大学大学院新領域創成科学研究科修士課程修了。ESADEビジネススクール(バルセロナ)
経営学修士課程(MBA)修了。2006年、三菱総合研究所入社。同社シニアプロデューサー。
専門は、新規事業開発、組織戦略(経営統合等)。ブレインテックなどの先端技術を活用した新規事業から、
ペットビジネス、シニアビジネスなど多岐にわたるコンサルティングサービスを現場・ユーザーを強く意識し展開。
技術・マクロトレンドと人・社会の変容を織り交ぜた、未来社会像構築も多数実施。
株式会社ワイズポケットの創業メンバーでもある。
session information セッション概要
日程 | Day.1:2025年1月20日(月曜) Day.2:2025年1月27日(月曜) |
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開催形式 | オンライン |