Designing for Dynamic Stability and Antifragility in a VUCA World

VUCA世界における動的安定性と反脆弱性のデザイン

今、私たちは複雑な世界に生きており、VUCAな環境は例外ではなくむしろそれが普通となっています。
それに伴い予期せぬインパクト、いわゆるブラックスワンの発生が増加しています。
(例:新型コロナウイルス、ウクライナ侵攻、スエズ運河座礁)

VUCA環境とブラックスワンによって私たちの社会は常に脆弱性に晒されているため、破壊を利用して変革し繁栄させるアンチフラジリティ(反脆弱性)へのシフトが求められています。

反脆弱性を実現させるためには動的安定性(重大な擾乱の後システムが以前の状態または新しい状態に到達する能力)を維持することが重要になり、不確実で変化の速い市場環境において長期的かつ柔軟な対応を構築できる戦略家を必要としています。

このような急速な市場変化のもとでは、組織は未来の戦略的要求を満たす事にフォーカスすべきです。
最近の新型コロナウイルスの大流行およびVUCA環境は、市場が絶えず変化する外部環境に組織が継続的に対応し

従来のイノベーションモデルを再考するよう促しています。したがって戦略的計画に対する従来のイノベーションアプローチ(製品・技術ロードマップ・線形デザインプロセス)はもはや不十分で、こうした未曾有の状況下で限界まで追い込まれています。

システムレベル、柔軟性、長期的な構成に関連したより実行可能で責任のあるイノベーションのツールキットやフレームワークを見つけることが重要となります。



■ ワークショップの目的
本ワークショプの目的は、業界のエキスパートが動的安定性と反脆弱性のフレームワークを使用してデザインマインドとスキルセットに精通することです。

参加者が組織の脆弱性と反脆弱性の機会を特定する事を助け、組織のエコシステムが変化し進化し続けるために動的安定性を活用していきます。

またフレームワークは、短期的及び長期的変化に直面した際に持続可能な戦略的レジリエンスを開発するためのガイドを提供します。


このワークショップでは、講義、アクティビティ、ディスカッション、参加者同士のシェアを通じ前例のない外部環境を乗り切る方法を学んでいきます。

航空業界をはじめ多くの産業に残亡の危機をもたらした新型コロナウイルスの例をもとに、VUCAやブラックスワンに対処するためのベストプラクティスを失敗事例と共にご紹介していきます。


■アジェンダ
Part 1 - Intro and sensitization
1: Workshop Overview ワークショップ概要
2: Introduction: All participants 自己紹介
3: Lecture 1: Challenges and Opportunities in future foresight and roadmapping レクチャー1

Break (10min)

Part 2 - Shifting towards antifragile organizations
1: Lecture 2: Antifragility レクチャー2
2: Mini-activity ミニアクティビティ
3: Sharing 全体共有

Break (10min)

Part 3 - Designing for dynamic stability
1: Lecture 3: Dynamic stability レクチャー3
2: Mini-activity ミニアクティビティ
3: Sharing 全体共有

Wrap up - Reflection, closing

speaker 講師

ユイヨン・キム⽒ /アレクサンダー・ニューバーグ氏

デルフト⼯科⼤学 産業デザイン⼯学部助教授

デルフト工科大学 博士候補生 インダストリアルデザイン工学

ユイヨン・キム⽒
デルフト工科大学工業デザイン工学部で、デザイン・組織・戦略部門の動的安定性設計の助教授とPeople in Transit(PiT)/Mobilityの主任研究員を務める。カリフォルニア大学バークレー校のジェイコブス・デザイン・イノベーション研究所で講師とポスドクを務める。Berkeley Research for Autonomous Vehicle Opportunities (BRAVO) にてリサーチディレクターを務め、未来のモビリティ、デザインプロセスと方法、サイバーセキュリティ、ネクストデジタルに関するいくつかの研究プロジェクトの共同研究を行う。2016年夏、カリフォルニア大学バークレー校機械工学部にて、Alice M. Agogino教授の指導のもと、Design Theory & Methods and New Product Developmentを中心に博士号を取得。2011年、ノースウェスタン大学にてエンジニアリングデザインイノベーションのMS学位を取得。渡米前は、サムスンの戦略的マーケティングチームに所属。未来のモビリティ、ユーザー中心のロードマップ、人間中心の研究、デザイン思考、製品設計と開発、デザイン主導のイノベーション、IoT、サイバーセキュリティ、エンジニアリングデザイン教育など、さまざまな分野を研究および教育を対象としている。

アレクサンダー・ニューバーグ氏
デルフト工科大学工業デザイン工学部デザイン・組織・戦略(DOS)学科の博士候補生。オランダのロイヤル・スキポール・グループと共同で、複合交通機関のハブにおけるパンデミック対策に関する設計を研究している。アントワープ大学にて戦略的デザインに特化した製品開発の修士号を取得。
学位論文:熱帯医学研究所と共同で、HIV検査用家庭用採血キットとその支援サービスを開発し、特許を取得後、KUロイアルプ大学の宇宙研究上級修士課程に入学。その後、ルーヴェン・カトリック大学とゲント大学の宇宙学修士課程に参加。この間、ベルギー原子力研究センター(SCKCEN)と共同で、未来の月面基地に関する戦略的研究を実施。論文はSCKCENの「最優秀修士論文賞」を受賞。bpostの技術・自動化チームに所属し、新しい車両コンセプトやロボット工学など、未来の宅配便戦略に関する研究を行う。戦略的デザイン、カオスエンジニアリング、医療製品デザイン、有人宇宙飛行、居住性、物流、ロボット工学など、幅広い分野の研究に取り組んでいる。

session information セッション概要

日程 2025年3月予定
開催形式 オンライン

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