Systemic Design for Social Impact
システミックデザイン入門 : ソーシャルインパクト創出に向けてビジネスをシフトするには
気候変動や生物多様性危機への世界的な関心が高まり、ESG やGX(グリーントランスフォーメーション)といった考え方が注目されています。
海外ではグリーンテック領域での投資やスタートアップが活況を呈しています。
日本でも、従来のイノベーション創出に加えて、環境や社会に対する責任が当然のように求められるようになってきました。
しかし、複雑で厄介な課題があふれる社会において、企業はなにを変え、どこを目指していけばいいのか、どういった取り組みをすれば良いのか、その糸口を定めることはたやすくありません。
システミックデザインは、システム思考とデザイン思考を融合させた、環境や社会の関係性を重視するデザイン手法です。
短期的なビジネスゴールだけでなく、長期的な視点で変化を起こすことに長けたアプローチとして注目されています。
ビジネスを取り巻く複雑な現状を、包括的なエコシステムの分析によって解きほぐすことで、事業戦略やバリューチェーンを刷新するきっかけを掴むことができます。
また、企業や部署単体では達成することが難しいとされるソーシャルインパクト創出に向けて、
多様なステークホルダーとの共創によるロードマップを描き出します。
今回のプログラムでは、『システミックデザインの実践』の著者であるピーター・ジョーンズとクリステル・ファン・アールのサポートを受けて、本を読むだけでは難しい実践的なコツを身につけるワークショップを実施します。
ファッション業界を事例にしながら、システミックデザインの理解を深めることで、ソーシャルインパクトを実装するためのビジネスシフトに向けたヒントを得ることができます。
■アジェンダ
DAY 1
1: レクチャー: システミックデザイン入門
2: 体験ワークショップ
3: システムマッピングの方法を身につけよう
4: レバレッジポイントを特定しよう
DAY 2
1: レクチャー: 欧州における動向とビジネスとの関連
2: 体験ワークショップ
3: シフトに向けた価値とゴールを設定しよう
4: システムへの介入策を考えよう
speaker 講師
南部隆⼀⽒/武山政直氏/津久井かほる⽒
株式会社ACTANT
南部隆一氏
ACTANT 代表取締役/アートディレクター
国際基督教大学卒。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジと東京大学大学院学際情報学府にて修士を取得。2013 年にデザインファームACTANT、2020 年にはACTANT FOREST をスタート。メディア論や文化人類学を背景に、自然と都市の共創をテーマにしたデザイン活動を行っている。WIRED COMMON GROUND CHALLENGE(2022 年)グランプリ受賞。LLL(living lab laboratory)ボードメンバー。
武山政直氏
ACTANT 共同創業者/デザインストラテジスト/大学教授
慶應義塾大学経済学部卒業。Ph.D.(カリフォルニア大学)。慶應義塾大学環境情報学部助手、東京都市大学准教授を経て、慶應義塾大学経済学部准教授(2003)、同教授就任(2008)。経済地理学、マーケティング論、行動科学を応用したサービスデザイン手法の研究や産学共同プロジェクトを推進中。Service Design Network 日本支部共同代表。
津久井かほる氏
ACTANT 共同創業者/ディレクター
慶應義塾大学経済学部卒業、イタリアDomus Academy 大学院サービスデザイン修士課程修了。2013 年ACTANT を共同設立。様々な領域のプロジェクトにてリサーチ/デザインディレクションを担当、クライアントの方々と共に顧客/従業員/社会が豊かになる新たな価値を創出する。システミックな変革を促す際に、生活者の価値観や行動を変えるデザインはどうあるべきか探索中。
session information セッション概要
日程 | Day.1:2025年2月28日(金曜) Day.2:2025年3月7日(金曜) |
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開催形式 | 東京 |